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[インタビュー]「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」完全新規キャラ・みなとが本日参戦。“普通の女子学生”に込めた狙いを開発陣に聞く
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印刷2026/09/10 00:00

インタビュー

[インタビュー]「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」完全新規キャラ・みなとが本日参戦。“普通の女子学生”に込めた狙いを開発陣に聞く

 コーエーテクモゲームスの対戦格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 6 Last Round」PC / PS5 / Xbox Series X|S 以下,DOA6 LR)に本日(2026年9月10日),完全新規キャラクター「みなと」が追加される。

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 長らく大きな動きがなかった「DEAD OR ALIVE」(以下,DOA)シリーズだが,デジタルストアで販売を続ける中でプレイヤーが増え続けていたことから,現行ハードでシリーズを再始動する動きがスタート。その一環として,アップデートを終了していた「DEAD OR ALIVE 6」(以下,DOA6)を,現世代ハードで遊べるタイトルとして展開したのがDOA6 LRだという。

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 そんなDOA6 LRに新たに参戦するみなとは,ダンスを得意とする現代の女子学生だ。NiCOが開発したコンタクトレンズ型デバイス「R-MN-T」deviceを使い,ほかの格闘家たちの技を習得。そこに自身のダンスを組み合わせた独自のスタイルで戦う。性能面では初心者にも扱いやすい一方,独自の構え「みなとシャッフル」を使った攻防にはやり込みの余地も用意されている。

 “普通の女子学生”を目指したというみなとは,どのようにして生まれたのか。そのキャラクター性やデザイン,独自のバトルスタイルなどについて,開発陣に話を聞いた。

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DOAに新たな風を吹き込む“TOKYO JK”・みなと。「今のキャラクター」を目指した理由


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。はじめに自己紹介をよろしくお願いします。

早矢仕洋介氏(以下,早矢仕氏):
 「デッドオアアライブ」シリーズのIPプロデューサーを担当しています早矢仕(はやし)です。DOAシリーズ全体を管理しています。よろしくお願いします。

井内 毅氏(以下,井内氏):
 DOA6 LRでメインプランナーを担当している井内です。主にキャラクターやコスチュームの設定や,プランナー全体の取りまとめを担当しています。本日は不在ですがバトルの設計や監修としてはディレクターの中村が担当しています。

4Gamer:
 今回,DOA6 LRに完全新規キャラクターのみなとを追加することになった経緯を聞かせてください。

早矢仕氏:
 DOA6はアップデートを終了してから時間が経っていますが,デジタルストアで販売を続ける中で,お客様が増え続けていました。それだけ支持していただけているのであれば,現行ハードでDOAシリーズをしっかり再始動しようと社内で動き始めました。

 その流れで,止まっていたDOA6を現世代ハードでしっかり遊べるものにしようと,DOA6 LRが生まれました。

 格闘ゲームは,お客様とコミュニケーションを取りながらアップデートしていくことが大切です。やはり新しいキャラクターも遊んでいただきたいと,ソフトの発売から少し時間は経ちましたが,今回新規キャラクターであるみなとをリリースすることになりました。

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4Gamer:
 新キャラクターにはさまざまな候補があったと思いますが,日本の学生というキャラクターになった理由はありますか。

井内氏:
 DOAは長いあいだ,IPとして大きな動きがなかったので,最近格闘ゲームを始めた人にも手に取ってもらいやすい,分かりやすく身近なキャラクターとして学生を選びました

 DOAには,忍者をはじめ非常に個性的で魅力的なキャラクターがたくさんいます。その中に同じ方向性の新キャラクターを入れても埋もれてしまう可能性があります。新しく入ってくる人が最初に触りやすいキャラクターとは何かを考え,現代に近いところからキャラクター像を作っていきました。

4Gamer:
 「みなと」という名前や性格,DOAの世界における立ち位置について聞かせてください。

井内氏:
 名前は,最初は響きから選びました(笑)。後付けではありますが,「港」には外に開かれているという意味もありますし,キャラクター像とも一致しているので気に入っています。普通の学生に見えながら,裏では何かをしているというミステリアスな部分を残しつつ,表面上は共感しやすく,手に取りやすいキャラクターです。

 DOAの現在のストーリーラインの中に完全に入っているというより,それを外側から見ているような立ち位置です。細かな設定はまだお話しできませんが,どこかの組織に属しているのではなく,個人の価値観で動くキャラクターになっています。

4Gamer:
 ほかのキャラクターとの差別化も含めて,みなとのキャラクター作りのコンセプトを教えてください。

井内氏:
 初期には,血のつながりや運命,宿命を背負ったキャラクターという案もありました。ただ,かすみやあやねは人生そのものが戦いに関わるようなキャラクターですし,マリー・ローズやほのかもビジュアルやセリフを含めて非常に個性的です。同じラインで,それ以上に濃い設定や個性を持たせようとしても,ユーザーに伝わりづらく難しい。

 そこで,みなとは「共感」や「身近さ」を意識し,透明感や現代風という部分で個性を作りました。“今のキャラクター”であることを大切にしています。

4Gamer:
 このタイミングでの完全新規キャラクターの追加には驚いた人も多かったと思います。発表後の反響はいかがでしたか。

早矢仕氏:
 発売当初からキャラクターを追加するとお伝えしていましたが,詳細はここまでまったく公開していなかったので,皆様にどのように受け入れていただけるか大変楽しみです。

4Gamer:
 見た目はまさにイメージどおりの学生ですが,デザインでこだわった部分を聞かせてください。

井内氏:
 「現代の日本の女子学生を作ろう」としたときに,我々の世代では少し古いイメージになりがちなので,できるだけ現代のデザインに近づけるところから始めました。

 また,みなとはダンスが得意で,動かして楽しい,見ても楽しいキャラクターにする必要があります。ロングヘアやスカート,ルーズソックスなど,動いたときに映える要素も取り入れています。

 普通に見えながら,ゲームの中では個性的に見える。そのバランスを意識して,普段どのような服を着ている人物なのかまで想像できるよう細かく作り込みました。

4Gamer:
 学生,制服という点ではほのかとの共通点もありますが,それをより現代的にアップデートしたイメージでしょうか。

井内氏:
そうですね。

4Gamer:
 現在のデザインが完成するまでに,方向性が変わったり,没になったりしたアイデアはありましたか。

井内氏:
 最初はいろいろな方向性があり,宿命的なものを背負った設定なども検討していました。ただ,現在の方向性に決まってからは大きく迷うことはなく,「どうブラッシュアップして個性的にするか」という形で進んでいきました。

 みなとについては,ある程度「こういうバトルをさせたい」というコンセプトも先にありました。そこに,タイトルを新しくリスタートするタイミングに合ったデザインや設定を組み合わせていった形です。

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ダンスと多彩な格闘技を組み合わせて戦う。バトルの鍵を握る「みなとシャッフル」


4Gamer:
 バトル面についても聞かせてください。みなとの格闘スタイルと,それを採用した理由を教えてください。

井内氏:
 みなとは,NiCOが作ったコンタクトレンズ型デバイス「R-MN-T」deviceを利用して,ほかの格闘家たちの技を習得して戦うキャラクターです。

 ダンスが得意なので,その中でも派手な技やダンス的な動きの技を好んで使います。さらに自分のダンスを組み合わせて,技のつなぎを独自にアレンジして戦います。

 新しいマニアックな格闘スタイルを追加して,分かりにくく使いづらいキャラクターにすることは避けました。格闘ゲーム初心者がボタンを押して技を出しているだけでも楽しい,分かりやすく目立つ技を持ったキャラクターを目指しています。

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4Gamer:
 どのような距離や状況で強みを発揮するのでしょうか。

井内氏:
 回転する技を多く持っています。横移動する相手に当てやすい追尾技も揃っていて,サイドアタックへの対策を自然と覚えていけるような性能になっています。

 全体的な性能としては近距離と遠距離の両方に対応できるバランス型です。近距離特化のキャラクターほど技の発生が早いわけではありませんが,遠距離では突進系の技が豊富で,初心者でも対戦相手に攻撃を当てやすくなっています。

 近距離では,独自の構え「みなとシャッフル」から強力な投げや,フェイタルスタンを取れる蹴り技を出せます。そこから大きなリターンを狙えるのが特徴です。

 防御面ではエキスパートホールドを持っていて,成功すると相手の背後に回ったり打ち上げ当たりして,空中コンボにつなげられます。ダメージだけでなく運べる距離も長いため,ステージギミックを利用した追加ダメージも狙いやすいキャラクターです。

4Gamer:
 みなとをきっかけに新しくDOAを始める人もいるかと思います。扱いやすさは重視しましたか。

井内氏:
 はい,重視しています。技の構成自体は比較的シンプルで使い勝手の良い技が揃っており,初心者にも触ってもらいやすいと思います。

 一方で,やり込みの中心になるのが「みなとシャッフル」です。強力な攻撃や投げを出せるだけでなく,防御にも切り替えられます。

 打撃を出している途中で「これは防御された」と判断したらホールドに切り替えたり,ヒットを確認して攻撃を続けたりと,状況判断によって使い方が変わります。そこを使いこなせるようになると,戦いの幅が大きく広がると思います。

4Gamer:
 攻めている最中にも素早い読み合いが発生するわけですね。

井内氏:
 そうですね。このキャラクターの肝は「みなとシャッフル」になると思います。配信後,プレイヤーの皆さんがどう使い方を伸ばしていくのか注目しています。

4Gamer:
 みなとは,ダンスを取り入れた動きも特徴的です。このあたりのモーションでこだわった部分を聞かせてください。

井内氏:
 今回のバトルアクションでは,実際にダンスで活躍されているモーションアクターの方にご協力いただきました。

 とくにフェイタルラッシュは,みなと固有のモーションになっています。跳ねたり,くるくると回ったりとダンスを意識した動きを取り入れていて,最後のブレイクブローも,踊りながら突きを繰り出すような技になっています。

 また,バトル以外の部分にもダンスの要素を取り入れています。アピールモーションは4種類ほど用意していますし,待機モーションにも踊りをアクセントとして加えています。そういった細かな動きからも,みなとのキャラクター性を感じてもらえると思います。

4Gamer:
 みなとのコスチュームについても聞かせてください。

井内氏:
 1着目は普段登校するときの真面目な制服。2着目はダンスの側面を取り入れたステージ衣装のようなデザインで,ベルトなど動いたときに映える要素を取り入れています。3着目は放課後の女子学生を意識した,鞄を背負った少し着崩した制服です。こちらも細かく作り込んでいます。

 この3着はデビューコスチュームとは別にインゲームに収録されていて,ゲームをプレイして設計図を集めることで開放できます。

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時代とともに変わるDOAらしさ。30周年を迎えたシリーズの現在とこれから


4Gamer:
 かすみ,あやね,マリー・ローズ,ほのか,NiCOなど多くの女性キャラクターがいる中で,差別化は大きなテーマなのでしょうか。

早矢仕氏:
 「DOA」シリーズのアイデンティティというのは常に意識しています。「DOA」シリーズはより女性がメインキャラクターとして中心にいることが一つ大きな要素です。

 描き方や価値観は時代によって更新されていきます。2026年のいま,キャラクターを登場させるにはどうあるべきか,過去のキャラクターの魅力を大切にしながら,今の時代に向き合うことで新しい表現,新しい魅力が生まれると思っています。

 みなとは現代らしさをうまく表現できたと思いますし,これもDOAらしさなんじゃないかと感じています。

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4Gamer:
 初代の頃から時代も大きく変わっていますが,開発側の意識にも変化はありますか。

早矢仕氏:
 今の開発スタッフの感性や価値観を尊重し,「こういうキャラクターが出たらうれしい」というものを素直に表現することでしょうか。

 「既存キャラクターと被る」「DOAらしくない」と最初から制限するのではなく,今みんなが遊んでみたいキャラクターをストレートに表現してみよう,という考え方ですね。

4Gamer:
 新キャラクターを作る際,スタッフ間で方向性について意見が分かれることもありますか。

井内氏:
 もちろん,それぞれ意見は違います。今回は「今の価値観に合わせる」という方針がありました。

 みなとの設定をメインで担当しているのは,チームで一番若いプランナーです。そのスタッフが現在のファッションなどの情報を集めていろいろ提案してくれるので,できるだけ取り入れて進めました。

 はじめはいろいろな方向性がありましたが,「このキャラクター性でいこう」と決まってからは,大きな没案を作るというより,現在の方向性をどうブラッシュアップするかに集中していました。

4Gamer:
 みなとをきっかけに初めてDOAに触れる人や,久しぶりに戻ってくる人に向けて,シリーズの魅力を教えてください。

早矢仕氏:
 DOAは,ボタンをある程度適当に押しているだけでもコンボがつながったり,ホールドがうまく決まったりと,カジュアルにも楽しみやすい側面も持つ格闘ゲームです。

 そこから突き詰めていくと,ホールドやハイカウンターなどを狙う深さもあります。ステージが破壊されるような派手な演出も含めて,エンターテインメント性が高いところが魅力です。

 シリーズでは「5」の頃から基本無料版を展開しています。まず無料で触っていただき,気になったキャラクターだけ購入するといった遊び方もできます。

 今回のみなとが気になった方は,みなとだけ購入して遊ぶこともできます。初めての方にも,これまで遊んできた方にも楽しんでいただきたいです。

 4Gamer:
 このタイミングでの新キャラクター追加に,DOA6 LRだけでなく今後のシリーズ展開にもつながるのでは,と期待するプレイヤーもいると思います。

早矢仕氏:
 格闘ゲームは,お客様の声を聞きながら対応していくこともアップデートの面白さです。今回皆様の反応を参考にさせていただきながら,我々も今後のことを真剣に考えていきたいと思っています。

4Gamer:
 シリーズはちょうど30周年ですね。

早矢仕氏:
 ここまで続いてきたのは何よりも遊んでいただいているお客様がいてくれているからです。これからもそんな皆様に何かしら喜んでいただけるものを提供していきたいと思っています。

4Gamer:
 シリーズが再び動き始めるのであれば,公式大会などのイベントを期待するプレイヤーもいると思います。

早矢仕氏:
 再始動したばかりで,いきなり大きく展開するのは難しいですが,大会はやっていきたいと思っています。発売時にEVO USAで「DEAD OR ALIVE 6 Last Round Championship」を発表していますので,コミュニティの規模感に合わせたグローバルトーナメントを展開していく予定です。

4Gamer:
 最近はさまざまな格闘ゲームが人気になり,業界全体が盛り上がっているように思います。この状況をどう捉えていますか。

早矢仕氏:
 格闘ゲームの魅力を知っていただく方が増えるのは率直にうれしいですね。その中にはDOAを知らない方,触ったことのない方もたくさんいると思います。みなとの追加をきっかけに,そういった方にも触っていただけたらと思っています。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。最後にみなとの配信や今後のさらなる展開に期待しているプレイヤーへメッセージをお願いします。

井内氏:
 みなとは,とにかく手に取りやすいキャラクターを目指しています。「どういうキャラクターなんだろう」と深く考えず,まずはパッと選んで,パッと楽しんでほしいです。

 みなとが使う技をきっかけに,ほかのキャラクターにも興味を持ってもらえると思います。DOAへの入り口として楽しんでください。

早矢仕氏:
 DOA6 LRの発売後,キャラクター追加としては初めての大きなアップデートになります。対戦環境にも変化があると思いますので,ぜひ多くの方にみなとを使って対戦を楽しんでいただきたいです。

 DOAシリーズは30周年を迎えます。ここまで続いてきたのは,遊んでいただいている皆様のおかげです。無料版もありますので,これまで触ったことのない方にも,この機会に遊んでいただいて,「DOAってこんなに遊びやすくて面白い格闘ゲームなんだ」と感じてもらえたらうれしいです。

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――2026年9月4日収録

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