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東京ゲームショウ2026では,同社代表取締役社長の三谷弘次氏がCrowxisブースのイベントでブランド変更の理由と今後について説明した。そのレポート記事は,読者の関心も高かったようだ。
ただ,時間が限られていたこともあり,イベントでは踏み込んだ説明はなかったので,より詳しい話を聞きたいと考えた。そこで,CFD販売でCrowxisブランドを担当する黒川裕大氏に,深掘りした話を聞いてみた。
玄人志向が置かれた厳しい状況と,Crowxisでの新たな取り組みが分かるインタビューをお届けしよう。
お勧めされなくなっていた玄人志向
4Gamer:
まずは黒川様のCrowxisにおける担当業務についてご説明いただけますか。
黒川 裕大氏(以下,黒川氏):
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今後出てくる製品ですとか,全体の統括ですね。各製品の担当者は別にいるのですが,そのちょっと上位にいて,ブランディングとしてどんなものを出していくのかとか,どういう見せ方をしていくのかを管理していく立場になります。
4Gamer:
Crowxisの製品として,どういうものをどういう売り方で出していくのかを判断する立場ということですね。
黒川氏:
そうですね。担当者と二人三脚で,販売するものを決めたり,どういう出し方をしていくかを決めたりしています。製品の入り口と出口みたいなところですね,それを決めております。
4Gamer:
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実際,売上って結構落ちてたりするものなんでしょうか。
黒川氏:
うんと頑張らなくても,出せば売れていた昔の時代とはやはり違って落ちているので,落ちないために工夫をいっぱいする必要が出てきた。落ちないための努力をし続けてきたというところでしょうか。
4Gamer:
それは玄人志向で扱ってる製品,かなり多品種ですが,全体的にそういう傾向ということでしょうか。
黒川氏:
そうですね。とくに,グラフィックスカードもそうですし,あと水冷クーラーなどもやってますけれども,その辺もです。
一番の要因としては,ここ数年で中国メーカーが台頭してきている点があります。「玄人志向=コスパ」という特徴がありましたが,その部分で脅威がすごく大きくなってしまって,そこでシェアの取り合いになってしまっているのが要因のひとつかなと考えています。
4Gamer:
ついこの前,お付き合いのあるテクニカルライターさんが,「SSDが高いので,4TBの製品をAli Expressで注文した」っておっしゃってました。
私は,注文したとおりの物が来るか分からないリスクを避けるほうですが,それも含めて分かっている人になると,リスク込みでもそっちで買うような例が増えてますよね。
黒川氏:
はい,販路もそうですね。昔とはやはり違う状況で皆さん(買う物を)選ばれますし,かなり難しい状況には立たされている。そこをどう構築していくかも,今後に向けて考えております。
4Gamer:
三谷社長がおっしゃっていた,リブランディングの理由のひとつである「時代の変化」が,越境ECにも現れてるのかもしれないですね。
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黒川氏:
それはすごく感じるところです。
4Gamer:
かつての玄人志向ユーザーが,別のブランドなり販路なりに乗り換えたことで苦しくなってるのか,それとも自作PCという潮流自体が縮小して,玄人志向もその影響を受けているのか,どちらなのでしょうか。やはり両方でしょうか。
黒川氏:
私の見解としては,両方あると結論付けております。
やはり自作PCから引退される方が,一定数いらっしゃるところがひとつ。そして競合が参入して増えているのがひとつ。
母数は減ってるのにメーカーが増えている状況で,これがやはりシェアの取り合いになってたりとか,(売上げが)少なくなってしまっている。この両方が軸としての原因だろうと見ております。
4Gamer:
自作PCが盛んだった頃,自分でもPCを自作していたという人は周囲にも多いのですが,「新しいPCを自作した」とSNSで発信をする人も減ったなという実感はあります。
黒川氏:
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性能がいいものを長く使えるようになってきたのは,品質の向上によるポジティブな面なのですが,「使い続けられちゃうから,そのまま使うよね」となると,新しい製品が出てきても,「自分には今必要ないです」というパターンが増えてきてるのかなと。
あとは用途ですね。何の用途で買うというのが,劇的には変わってこない。
たとえば「AAAのゲームタイトルが出る」といった場合も,快適さはともかく今のPCでプレイできるのであれば,「無理に買い換えなくても,そのままでいいよね」っていうことになる。
買い換えの刺激にならないっていうのもあるのかなと考えています。
4Gamer:
リブランディングの理由のひとつとして,三谷社長が「語られない」というキーワードを挙げていました。そこをもう少し具体的にお聞かせいただけますか。
玄人志向を取り巻く状況が,いろいろCFD販売の皆さんの耳に入ってきているなかで,どのようなことから「これは語られてないな」と感じたのでしょうか。
黒川氏:
まさしくブランド調査を行いまして,調査結果で(玄人志向を)「推奨したい」という推奨意向を持っている方が,購入者の3割程度だったんですね。
半分ぐらいならまだ分かるのですが,購入者の3割程度の方しか口コミしたいと思わなかったっていうのが,かなりクリティカルだなと。
4Gamer:
3割程度は厳しいですね。
黒川氏:
かなり厳しいですね。ブランド認知とか検索意向についてはそれなりにいいのですが。
ブランド認知や検索意向は比較的良い結果であっても,推奨意向だけガツンと落ちている。フリー記述でアンケートを回答された方にヒアリングさせていただきましたが,やはり名前からくる難しさが……。「私が選ぶものではないだろう」ですとか。
4Gamer:
ああ,なるほど。「自分は玄人じゃない」から。
黒川氏:
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あとはコスパっていう面で,玄人志向が「ノークレーム,ノーサポート」をやってきたところが,ベテランの自作PCユーザーの間で強いイメージとして残っているみたいなのですね。
そうした製品を,自分よりPCパーツの知識が少ない人に勧めるかっていうと,多分勧めない気がするんですよね(苦笑)。
4Gamer:
勧めたパーツになにかあったとき,火の粉が降りかかるのは自分だろうなと思うと,「ほかのにしときな」みたいなことは言っちゃうかもしれませんね。
黒川氏:
やはり問い合わせ先が明確にないっていうところは,自分に返ってきてしまうので,そうすると(お勧めとして)語れない,語りたくないとなる方は多いですよね。
いろんな要素を見て,紐解いていくと,「そうだよな」っていう状況だったなと。
4Gamer:
玄人志向のサポート体制については,徐々に改善されてきたことを把握していますし,記事にしたこともあります。
ですが,それだけではやはり十分ではなかったということでしょうか。
黒川氏:
そうですね。やはり(ブランドの)認知活動,玄人志向が今どういうお客様に向けてターゲットしてるのかとか,そういうところが広まりにくかったなって反省しています。
ブランド調査を少しだけ深掘りしますと,50〜60代の方々は,ある程度(玄人志向の)推奨意向は高いんですね。分かってる人が分かってる人に話せばいいと。
逆に20〜30代の方々になると,「GALAKURO GAMING」のことを知っているので,ある程度その方々も推奨意向は高いんです。
4Gamer:
なるほど,それはちょっと面白いですね。
黒川氏:
ところが40代前半の方々の推奨意向が著しく低い。たとえばサポート体制を転換した2018年ぐらいに30代で,当時はいっぱいPCパーツを買っていた方々に,ブランドチェンジがうまく伝わらなかったのかもしれません。
ブランドとしての転換点のタイミングで買っていただいていた方々には,あまりいい印象を残せなかったのかなと思っています。
ただ,自作PCパーツの業界としては,新しい方々にどんどん入っていただかないと,やはり萎んでしまいます。そうなったときにどうするのか。
こういう方にはこういう伝え方を,別の方向性の方へは別の伝え方をというように,いろんな伝え方をして皆様にご理解いただくのが必要なんだと。
そこにフォーカスしたときに,玄人志向という名前だと,どうしても理解はされないだろうと考えまして,伝え方の見た目の部分をまず変えましょうとなりました。
実力はあるが国内に浸透していないブランドと組んでグラボを展開
4Gamer:
ブランド全体の話はこれくらいにして,製品分野ごとにもう少し深掘りしていきたいと思います。
まずはグラフィックスカードですね。今回の発表では,GeForce搭載製品ではColorful Technologyを,Radeon搭載製品ではTUL(PowerColorブランド)をパートナーとしていくという話がありました。
これは,商品企画段階から,それぞれとタッグを組んで,Crowxis専用のグラフィックスカードを作って売るということなのでしょうか。
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黒川氏:
ニュアンスとしては少し異なります。我々の判断基準に照らして望ましいメーカーとシリーズを選定する形ですね。
ワールドワイドで高い実績を持つ製品を日本市場で展開するときに,我々とタッグを組んで十分な検証を行ったうえで売っていく,という形を取っております。
海外では確かな実力があっても,日本市場での展開はパートナーと組んだほうが最適化できる,というケースもあります。そこを我々と一緒に,しっかりやっていきましょうと。
TULとは,すでにそうした取り組みを進めています。我々と組むことで相手企業の名前もきちんと出して,「十分な検証を経た,確かな実力のあるブランドと組んでいます」とお伝えできる。
そうした実績や裏づけを示せることは,初心者にとってひとつの安心材料になるので,そういう形で製品を出していきましょうというのが今回の協業です。
4Gamer:
なるほど。PCパーツについて,今でもウォッチしている人,たとえば我々であれば,どちらもよく耳にするブランドではあります。
でも,初心者の方が「グラフィックスカードを買います」ってなったとき,ColorfulやPowerColorの名前を認知しているか,ブランドとして信頼できそうかと考えると難しい。不安を解消しにくいところはあるかもしれませんね。
そういう状況の場合,名の知れた大手のPCメーカー製品を選ぶということはあるかもしれないですね。
黒川氏:
我々は,ちゃんとした判断基準という軸を持ってやってます。そこに賛同していただいたメーカーの製品です。そのメーカーはちゃんとした実力を持っていますよということを,伝えようとしています。
そんなときに,相手様の名前を隠してしまうとそもそも成り立たないので,今回のダブルネームみたいな形で展開していくことにしました。
4Gamer:
ほかの製品,たとえば電源ユニットでも同様でしょうか。
17日の発表では,電源ユニットは,他社製造のものを買ってきて売るだけではなくて,製造側とやり取りして,Crowxis製品としてちゃんと作りますということのようですが。
黒川氏:
今回のものですと,我々が主導するものは電源と,ストレージのエンクロージャ系ですね。これらは,基本的に我々主導で商品開発を一緒にやっています。
電源ユニットは,外装まで全部変えたのですが,そういうのをエンクロージャでもやっています。
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それ以外は,基本的にパートナーと対等の立場です。
メモリモジュールも,基本的には電源と同じような形でやってはいたのですが,今後はTeamGroup様と我々で一緒にやりましょう,一緒に日本市場を攻略しようとなりました。
PCパーツ業界以外とのコラボレーションで何をしていくのか
4Gamer:
今回の発表では,ゲーミングチェアもありました。
黒川氏:
今回は関家具様と公式のタッグで,チェアをやっていきます。
とくに最上位モデルに関しては,「Ergohuman」(エルゴヒューマン)ブランドモデルを,うち向けにチューンナップしたものを出させていただきました。
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4Gamer:
ダブルブランド,ダブルネーミングみたいな感じですね。
黒川氏:
はい。現状のゲーミングチェアって,いわゆるレーシングシート風のいかにもゲーミングといった製品が主流かと思います。ですが,オフィスチェアタイプのほうが,長時間座りやすかったりもしますよね。
そういうゲーミングチェアはまだ少ないので,我々は一足先に,そちらへ転換しようかなと考えてやっています。
4Gamer:
プレゼンテーションの最後のほうで三谷社長は,PCパーツ業界以外とのコラボレーションについても言及されていました。これは具体的に,どのようなことをお考えなのでしょうか。
黒川氏:
今までにもいくつかやっているのですが,IPのコラボレーションをはじめとして,他業種とのコラボレーションをどんどんやっていこうかなと。
これが製品になっていくのか,プロモーションになっていくのか,それともまったく別のものなのかはちょっと置いといて。いろんなところでのきっかけ作りをしていく。
多分それって,最終的には全部製品に行くはずなんで。そこの部分をちょっと遠回りでもいいので,まずやっていこうという話ですね。
4Gamer:
Crowxisブースでは,ゲーミングチェアの展示スペースに,筒状の機器にディスプレイが入って,表示したAIキャラクターとコミュニケーションができるデバイスが置かれていました。
あれもPCパーツ業界以外との新しい展開の一例でしょうか。
黒川氏:
「CODE27」(コード ニーナ)ですね。
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自作キャラクターと暮らせる多機能AIデバイス「CODE27」,Makuakeにて先行販売を開始。性格や世界設定,バックストーリーまで作りこめる【PR】
NextLink Technologyは本日(2026年2月13日),自作キャラクターデータのアップロードに対応したAIデバイス「CODE27」の先行販売(支援受付)を,クラウドファンディングサービス「Makuake」で開始した。
(PC周りに)彩りを加えるひとつ,というふうにお考えいただければ。我々としては,PCパーツにフォーカスしたものを生み出してきましたが,環境をどう構築していくかっていうところに,今後は踏み込んでいきたいなと考えております。
それはPCかもしれないですし,それ以外かもしれない。そこの部分はオープンな形で,ちょっとチャレンジしていきたいなと考えています。
4Gamer:
たとえば関家具さんとの取り組みがうまくいくようであったら,椅子以外の家具というのもありえるかもしれないですね。
黒川氏:
そうですね。あくまでも可能性としては,デスクかもしれないですし。いろんな形で,ユーザーの環境を向上させるお手伝いをできるのではないでしょうか。
4Gamer:
今回の展示では,PCケースが多かったじゃないですか。PCケースのデザインのコンペも行い,受賞作品を展示していたりと。これは今後,PCケースにも力を入れていくよというアピールなのでしょうか。
玄人志向製品では,PCケースってあまりバリエーションがなかったですよね。
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黒川氏:
今回の展示なのですが,PCケースに力を入れるというよりも,「我々の製品で,いろんなことができる可能性がありますよ」っていうのを,まず試したかったんですね。
ブランドチェンジをするなかで,既存の製品を継承していくのはもちろんですが,「それ以外は何するの?」っていう話になってくる。
そこで,「PCをあなたの要望に合わせて作りますよ」もそうですし,「あなたの要望したデザインで作れますよ」もそうです。相手は販売店様かもしれませんし,PCメーカー様かもしれませんし,たとえばVTuberさんかもしれません。
そうした相手に対して,我々の製品を提供する準備がありますよというのを,まず今回のブースでは見せたかったのです。
4Gamer:
あれを直接売ることに力を入れるというわけではなく,可能性の提示としてのPCケースの展示だったわけですね。
黒川氏:
はい,そうです。いろんな(協業の)パターンがあるなかで,皆さんやはり思うこと,やりたいことって違ってくるでしょう。いろんなものを見せればいい。そうすれば,「こういうことができるのか」と,ひとつのきっかけ作りになるかなと考え,このような展示にいたしました。
当社で唯一販売しているPCケースは,前面パネルも取り外せて,印刷なども楽にできますので,小ロットでコラボPCケースみたいなのをやってみたいというご要望にもお応えできます。「そういうのどうでしょうか」という提案のサンプルですね。
4Gamer:
なるほど。それこそイベントコラボで台数限定30台とか,プロモーション用でちょっとだけ作ったりとかもできますね。
ちょっとCODE27に話を戻すのですが,あれもCFD販売様の商流で扱うということですか。
黒川氏:
はい,その方向で進めております。
4Gamer:
デバイス内でキャラクターが動き,こちらを見て,声で対話できること,キャラクターモデルは入れ替え可能なAI機器であるということは分かりましたが,ほかに何ができるでしょうか。
黒川氏:
基本的には,AIのキャラクターと対話ができますというデバイスです。マルチモーダルAIなので,見てしゃべる,見たものに対してのコメントをくれるとか,まあいろんなことができる。
ローカルAIとクラウドAIの両方がつながっておりまして,言語推論してそれに対する要約を回答してくれるので,精度の高い受け答えができるというのが,すごく特徴的な点です。
4Gamer:
たとえば,レスポンスの速い会話をしてほしいときは,ローカルAIだけで動く。ある程度ちゃんと演算して答えを返さなきゃいけないときは,クラウドAIに投げて,少し待ってから答えるということができるわけですね。
そこは,シームレスに切り替えられるのでしょうか。
黒川氏:
はい,できます。あとはローカルに保存場所がありますので,人格データがどんどん蓄積されていくんですね。
「Gemini」とか「ChatGPT」とかでも,ずっとチャットしてると,ある程度固定された人格になっていくと思うのですが,CODE27は延々とそのチャットを続けられるんですね。
ほかのチャットボットは,情報が溜まりすぎると止まってしまうことがある。その点,CODE27はデータを圧縮してくれて,ずっと会話を続けられるので,過去の情報をどんどんどんどん引き出すことができるのです。
たとえば,ゲームの情報を伝えていくと,それをデータベースとして,アドバイザーみたいな形で発信をしてもらったりもできます。データの蓄積がほかと全然違うところで,一緒にどんどん育てていける,いろんな使い方ができますよっていうところが,CODE27のいいところなのかなと思っています。
4Gamer:
少々脱線するのですが,最近は「エージェンティックAI」が重要なテーマとなっていますよね。AIがさまざまなアプリケーションやサービスと連携して,いろんな作業をうまくよろしくやってくれる。
ただ,あのエージェントって,それ自体は見えない,実在感のないものなので,なんというか……フィクションにおけるAIアシスタントらしさはない。
そこにああいうデバイスでキャラクターを動かして,フロントエンドを担わせるのはありかなと思いました。
アニメやゲームのキャラクターに慣れ親しんでいる人にとっては,指示を出したり応答を聞いたりするインタラクションの相手として,エージェンティックAIを可視化したデバイスに意味があるんじゃないかと思うのです。
黒川氏:
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それが図らずも,皆さんが求めているものじゃないかなっていうところで,意外にいいのかもなと思います。
言い方はよくないかもしれませんが,たとえば高齢者との対話の相手になってくれるとかもそうですね。
4Gamer:
いわゆる「癒やし系ロボット」みたいなものですね。
黒川氏:
CODE27のいいところは,最初は言語の理解がすごく幼いんですよ。固有名詞とかを,ちゃんと理解してくれない。でも説明をしていくと,ちゃんとそれを学習して覚えてくれる。
人間みたいに成長できるというところが,ちょっと面白いデバイスではあるかなと。
4Gamer:
Razerが2026年1月に円筒形のAIアシスタント「Project AVA」を発表したときは,ちょっとピンと来てなかったのですが,エージェンティックAIが盛り上がってきたときに,姿が見えるAIアシスタントにフロントエンドを任せるのはありだなと考え直しました。
分かりやすく言うなら,「アイアンマン」に出てくるAI「J.A.R.V.I.S.」って,基本的に姿はないじゃないですか。あれよりは,「Halo」シリーズにおける「コルタナ」のように姿を持っているAIアシスタントのほうが,コミュニケーションの相手としてやりやすいかもしれない。
CODE27自体は,ちょっと大仰かなと思うのですが(笑)。もっとシンプルでスマートな形になるのであれば,自分の机の上に置く未来ってのは,あるかもなって気がしますね。
黒川氏:
ひとつの環境として,あれがあってもいい生活ってのはあるのかなと思うので,そういう意味でもひとつのチャレンジと捉えております。

















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