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善悪では割り切れない選択の連続。「Mass Effect」の元開発陣が手掛ける「EXODUS」試遊レポート&インタビュー[TGS2026]
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印刷2026/09/21 14:15

プレイレポート

善悪では割り切れない選択の連続。「Mass Effect」の元開発陣が手掛ける「EXODUS」試遊レポート&インタビュー[TGS2026]

 「Star Wars: Knights of the Old Republic」「Mass Effect」「Halo 4」などに携わってきたスタッフが集まるArchetype Entertainment。同スタジオが2027年4月7日の発売を目指して開発しているのが,新作SFシューター「EXODUS」PC / PS5 / Xbox Series X|S)だ。道徳心が試される選択で展開するストーリーと,歯ごたえのある戦闘を組み合わせた一作となる。

 今回,東京ゲームショウ2026の会場で本作を試遊し,あわせて開発者に話を聞く機会も得られたので,その内容をお届けしよう。

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 まずは開発陣から本作の概要が語られた。本作は「DUNE/デューン 砂の惑星」「スター・ウォーズ」「インターステラー」といったSF作品から影響を受けており,「時間の遅れ」を重要な要素として描いているという。

 遠い惑星へ長い時間をかけて移動するあいだ,移動している本人の時間は相対的にゆっくり進む。本人にとっては数日しか経っていなくても,故郷では何年もの時間が過ぎている。
 ミッションから帰ってきたら故郷の姿がまるっきり変わっていた,ということも起こりうるわけだ。

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 本作には「ストーリー」「コンバット」「世界」「選択」という4つの柱があるという。時間の遅れがもたらす代償を描きつつ,スピーディーなアクションRPGとしてのゲームプレイ,ユニークなクリーチャーとの遭遇,そしてプレイヤーの選択が数世代にわたって世界を変えていくシステムを楽しめる,というわけだ。

 舞台となるのは,人類のコロニー「Lidon」。約200年前に入植された惑星で,今は亡き種族「Celestial」の遺跡が残されている。さらに現在は,そのCelestialが残した「ロット」と呼ばれるテクノウイルスに侵され,滅亡の危機に瀕している。

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 主人公のジュン・アスランは,伝説のトラベラーの息子で,Celestialの技術に接続する能力を持っている。
 本作には人間やCelestial,ロボット,狼,知性を持つタコなど,さまざまなコンパニオンが登場するようだ。

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 概要の説明を受けたあと,実際に試遊台に向かった。今回プレイできたのは,トラベラーのサルマン・テンジンから宇宙船の部品を提供してもらう見返りに,彼の依頼をこなすというミッションだ。
 目的地は「コンス宇宙ステーション」。ここを運営しているのは知性を与えられたカエルの種族「ケイ族」で,彼らを助ける必要がある。

 ジュンは,頭の切れる女性エリーズ,やや喧嘩っ早い男のサリマンとともにコンスへ着陸した。さっそくCelestialの遺跡にアクセスして道を開くジュン。仲間たちとの掛け合いも楽しく,探索中にはサリマンが壁を破壊して道を切り開く場面もあった。

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 戦闘は「Mass Effect」に似たスタイルで,カバーを切り替えながら戦うTPSだ。随伴する2人のコンパニオンのスキルは,チャージさえ済めば何度でも使用できる。
 また,主人公のガントレットにはCelestialの技術が組み込まれており,その力も使える。ガントレットで敵を石化させ,エリーズのミサイルで爆破するといった連係も可能で,こうしたシナジーが発生した際はUI上にも表示されるため,戦略を組み立てやすかった。

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 しばらく進むと,クラフトステーションがあった。弾薬は戦闘中でも生成できるが,しばらく動けなくなってしまう。ここで補充しておけば,その心配がなくなるわけだ。

 探索中,コンスを襲った勢力に撃たれ,瀕死になった兵士と遭遇した。ここでは兵士にどう接するかによって,仲間たちからの評価が細かく変化する。強気な態度を好むサリマンに対し,エリーズは穏当な対応を支持するようだ。今回は医療パックを与えることにしたが,サリマンはやはり気に入らなかったらしい。

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 その後,水槽にプカプカと浮かぶケイ族の42Cとも会話した。なぜか爆音でロックを聴いているカエルで,だいぶのんきな性格をしており,コンスが襲われていることにも無頓着な様子。シリアスなだけでなく,こうしたユーモラスな会話が出てくるのもいい。

 探索が進むにつれ,敵はどんどん苛烈になっていく。ガントレット,グレネード,仲間のスキルなど,複数の手段を組み合わせなければ切り抜けられなくなってきた。

 また,生き残りのロボットから情報を引き出す場面もあった。倉庫の鍵をもらえるようだが,タダでは渡してくれない。仕方なく多少の金を支払うと,「パラディン」という値が上昇した。もうひとつ「イモータル」という値もあり,どちらもプレイヤーの選択によって細かく上下していくようだ。

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 倉庫からアイテムを受け取り,ついにボス戦へ。

 そこにいたのはナオミ中尉という女性だった。Lidonが滅亡に向かっていることでヤケになっているようで,ケイ族が運営する宇宙ステーションを爆破しようとしている。交渉を試みたものの,話し合いでは解決できず,サリマンが彼女を撃ち殺してしまった。

 すると,彼女の後ろに控えていた知的生物のクマ,イリーナ・ブルイン大尉が襲いかかってくる。飛びかかり攻撃などを間一髪で回避しながら,全リソースを使い果たしてなんとか倒した。

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 戦闘後,ようやく人間の手から解放されたコンスとケイ族を前に,今度はサリマンが「自分が宇宙ステーションを管理すべきだ」と言い出した。これにどう答えるかも,プレイヤーが決めることになる。

 このように,本作では細かな場面にも選択肢が用意されている。今回はサリマンに任せてみたところ,先ほどとは逆にイモータルの値が上がった。

 試遊を終えたあと,開発者に話を聞く機会を得た。パラディンとイモータルが何を意味するのか,選択はどこまで物語を変えるのか。気になった点をぶつけてみた。

Archetype Entertainmentのゲーム・ディレクターのJesse Sky氏(写真左)とナラティブ・ディレクターのDrew Karpyshyn氏(写真右)
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――知的生物はほかにも登場するのでしょうか。

Jesse Sky氏:
 たくさんいます。ライオンや象なども登場しますよ。

――「Star Wars: Knights of the Old Republic」では,最初に選んだ立場によってストーリーが変わりました。本作でも,プレイヤーが選んだキャラクターによってストーリーは変わるのでしょうか。

Drew Karpyshyn氏:
 男性か女性かによって違いがありますし,アビリティによっても多少変わります。ただし,メインストーリーそのものが変わるわけではありません。ストーリーはゲーム中の選択によって変化します。

――音声収録は大変だったのではないでしょうか。

Drew Karpyshyn氏:
 本当に大変でした……(笑)。約3万種類のセリフがあったんですよ。

――「Mass Effect」のファンがプレイすることも予想されますが,本作はどういったところに特徴がありますか。

Drew Karpyshyn氏:
 おっしゃるとおり,本作には「Mass Effect」のスタッフがたくさん参加しています。そのうえで,知的生物や時間の遅れといった要素を入れて,違うものにしています。「Mass Effect」とはまた違った,良い作品にしたいと考えています。
 「Mass Effect」は非常に素晴らしいゲームです。そこと比較されること自体を誇りに思っています。

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――プレイヤーが隠れている間に,仲間が敵をすべて倒してしまうことはありますか。

Jesse Sky氏:
 それは絶対にできません。ただ,戦略次第では,仲間が敵と戦っている間にステルス状態になって後ろから攻撃する,といったことはできます。
 仲間に対して特定の行動を取るよう指示することもできますが,仲間によってできることは異なります。そのため,プレイヤー自身が何もしないという状況にはなりません。そこもゲームを進めるほど面白くなっていくポイントです。

――選択肢によって,異なるミッションになることもありますか。

Drew Karpyshyn氏:
 選択の重要度は,それぞれ異なります。会話の中身だけ変わるものもあれば,ストーリーそのものが変わるものもあります。場合によっては,プレイするステージが変わることもありますね。
 仲間が変わったり,別のミッションが発生したり,故郷がどのような状態になっているかが大きく変化したりすることもあります。

――「パラディン」と「イモータル」には,どういう意味があるのでしょうか。

Drew Karpyshyn氏:
 単純な善悪を表しているわけではありません。パラディンは人間の考え方に,イモータルはCelestialの考え方に近いものです。
 パラディンを選び続けることもできますし,その中間を進むこともできます。選択によってスキルも変わってきます。

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 時間の遅れと,世代を超えた選択。SFならではの要素が,物語だけでなくゲームプレイにも深く結びつく。多彩な仲間や能力を組み合わせた戦闘と,細かな選択の積み重ねによって,プレイヤーごとに異なる冒険が生まれる――今回の試遊では「EXODUS」が目指すものの片鱗が確認できた。

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