NetEase GamesのNaked Rain Studioが送る新作「無限大ANANTA」(PC / PS5 / iOS / Android)は,都市型オープンワールドRPGだ。
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本作は発表初期からハイクオリティなアクションPVを公開したり,「キャラガチャなし」のマネタイズを採用すると明かしたりと,新しいニュースが出るたびに世間をにぎわせてきた注目の大作である。
先日配信された「gamescom Opening Night Live 2026」では,最新トレイラーとともに,2027年1月15日のグローバルリリースも発表された。発表時は「来年かー,遠いなー」と感じたのだが,よくよく考えるとリリースまで5か月を切っているらしい。
おいまじか。2026年くん短すぎだろ。5か月なんてすぐじゃん。
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しかし,リリースまで5か月をきっているにもかかわらず,いまだに「無限大」と呼ぶべきか,「アナンタ(ANANTA)」と呼ぶべきか。
私は分からない。これは非常に由々しき問題である。
一応,公式XのIDが(@Ananta_JP)なので,アナンタ呼びが優勢か。だが,このまま公式略称がないとムゲアナとかダイアナとか派閥が生まれそうである。なんなら,どっかの工業系ゲームみたいに「ンンタ」みたいな読めもしない愛称が付けられかねない。
そもそもANANTAってなんなんだ? いや無限大もよく分からんが。
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中身のない話はほどほどにして,本題に移ろう。
gamescom配信と同日の2026年8月26日のこと。NetEase Gamesの日本オフィスで,本作のメディア試遊会が行われた。
これはGamescom会場で体験できるビルドと同等の内容で,新マップの「重霄」(ちょうしょう)や「凌雲」(りょううん),新キャラクターの美少女「瓔瓏」(えいりゅう。中国語読みだとYINGLONG/インロン)の導入ストーリーを体験できた。今回のこれらのレポートである。
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※試遊は開発版であり,製品版とは内容が異なる場合があります
ストーリーモードの体験
まず,日本のゲーマーとして気になるローカライズについては,「日本語字幕」と「日本語ボイス」が存在することを確認した。
PS5でのリリースも予定されていることから,ゲームパッドにもしっかりと対応。今回のPC版ビルドではキーボード・マウスとパッドの両操作を試せた。どちらもストレスなく快適だった。
さて,最初に体験した“ストーリーモード”だが,先に補足をば。
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この世界には異常現象「カオス」が発生しており,主人公の「キャプテン」(↑の男性)はカオスの対策組織に所属することになった。
ところが新任直後,勤め先が倒産しかけ,なんか渋滞を引き起こしていたカオスを倒しちゃったら,ネット上の人気者になっちゃって,インフルエンサーとして影響力を広げて,散り散りになった仲間たちを呼び戻すことになる――という,もうしっちゃかめっちゃかな展開だ。
ゲーム中は,複数のプレイアブルキャラクターを切り替えて遊ぶ,いわば群像劇的な内容になるとのこと。人物ごとに立場や職業が違い,成長のさせ方も違うという。一例として,ウサミミ配達員のタフィーだと「バイクで荷物を届けて経験値を稼ぐ」という具合になるらしい。
といった話は,遠い空の彼方「gamescomでの体験記事」から拝借したものだ。つまり今回は記事2本立てであるが,まずは本稿からGOだ。
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ある日の深夜。瓔瓏がスヤスヤと眠っていた禅宗の寺社に,謎の強盗集団が襲ってきた。慌てて起き上がった彼女は,彼らに見つからないよう,妹の「紀平」(きひら? 中国語読みだとJIPING/ジーピン)を助け出し,寺社からの脱出を目指すというシナリオが描かれていった。
キャラクターのモーションもバリエーションに富んでおり,瓔瓏と紀平の感情表現も豊かだ。非常にかわいい。2人とも動物系キャラ(?)の耳付きフードな服装がすごくイイ(姉はパーカー。妹は帽子)。
がんばり屋で愛嬌のある瓔瓏は,シリアスさとコミカルさを両立した人となりもいい。gamescom最新トレイラーで「時夜」ちゃんにメロついていた私ですら,「瓔瓏ちゃんもめちゃかわいくて,アリだな……」と思ったほどである。本作にキャラゲー的な期待を寄せているなら,その期待は裏切られることはないと思っていい。信頼してくれ。
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といったところでストーリー体験は薄味めに終わらせ,続けて自由探索のパートに移っていくが,先に言っておこう。
今回の試遊会は,こうしたオープンワールドRPG系のそれとしては非常に異質で,いっさい「戦闘パート」がなかった。
まるで「俺たちのゲームは戦闘なんてやらせなくても,ゲームの楽しさを十分に伝えられるぜ!」と言わんばかりの体験だった。
なのに,試遊中はいっさいの退屈さを感じなかった。
ほらもーやっぱりー! 街中とかもう,目についたものも思いついたものも片っ端から全部作ろうとしてるじゃんかー!
ストーリー体験後は,新マップ「重霄」の片隅を練り歩く自由探索を楽しめた。こちらも舌を巻くほどのハイクオリティだ。
重霄は,茶畑が一面に広がる中国の田舎といった雰囲気で,自然豊かな緑葉に囲まれた牧歌的な街並みだ。そのへんにあるバイクや車は自由に乗り回すことができて,水没させて消失させても知らんぷりできる。木々や崖や家屋などはクライミングでのよじ登りに対応している。
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特殊なアクションとしては,「念動」を駆使してマンホールのふたを高速でぶっ放せた。
敵がいなかったので,なんのためにあるのかは不明だったが。
あと,住民には攻撃アクションで殴りかかれた。乗り物でぶつかろうとすると,よくある「ヒラリと緊急回避!」されるが,攻撃アクションはヒット判定もエフェクトも戦闘相当で発生していた。
瓔瓏はナックルガードを武器とする,軽功使いの打撃系カンフー娘だ。心を鬼にして無害な人たちをポコポコたたいてみると,ぶっ倒れられた直後,逃げられたり電話されたりした。試遊環境ではそれ以上はなかったが,もしかしたら通報や投獄などもあるのかも。
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それと,重霄のマップには都会めいた場所もあったかもしれないが,今回は以下の理由に気を取られすぎて,足を運べなかった。
それというのは,マップ上の「細かすぎるインタラクティブ要素」の数々のせいだ。街中のロケーションには,住民たちの営みを感じるさまざまなオブジェクトが設置されているのだが,それらに片っ端からアクションやコンテンツが盛り込まれていたのである。
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具体的な内容は「お・た・の・し・み」とのことで言及しないが,「茶炒め」をはじめ,「どこまで作り込む気なんですか?」と聞きたくなるような要素が,1つの街の片隅に,無限大にちりばめられていた。
そのせいでマップ散策ができず,足止めされたのだ。
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ついでに,上記のアクティビティにはレビュー機能のごとく★評価が付いている。我々が付けられるかは不明だが,住民たちの人気度は推し量れる。こうした現実世界じみた見せ方がハンパない。
あとはそうだ。カメラ機能も充実していた。自撮りもポーズも機能面は盛り盛り。スマートフォン風のメニュー画面にはさまざまなウィジェットが備わっており,フレンドとは「電話番号」を交換してつながる機能も見えた(マルチプレイの有無や形は不明)。スマホのアラーム設定ではゲーム内時間を変更できて,朝昼晩をいつでも切り替えられた。
それと,これもどんな意味があるのやら。とある住民が「地面に落っことしたスマホ」を拾って,他人のチャット模様を盗み見られた。いやたぶんクエスト要素とかになるのだろうが,どういうことなの?
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本作のプロデューサーであるAsh氏は,昨年の東京ゲームショウ2025でのインタビューで,「都市のさまざまな部分を動かせるようになっています」と話していた。今回は試遊時間がかなり短かったので,すべて試せたわけではないだろうが,それでも多種多様な遊び心を体感できた。
おかげで,本作の目指すところも見えたような気がした。
これらのインタラクティブ要素は当然,ゲーム全体の面白さに大きく寄与するものではない。ただそこにあるだけだ。こうしたアプローチ自体,類例のゲームでもない話ではない。なんなら後発に位置する。
しかし,詰め込まれた量が尋常ではない。今回は試遊版として一か所に集約しただけだとしても,数と種類の存在自体が尋常ではない。
つまるところ,この世界では人々の営みを感じ取るために,見て眺めるだけではなく,実際に触れられるようにしていた。そうした現実のように動き回ったり遊んだりできることが没入感を生み,結果的に「なんでもできる,圧倒的な自由度の世界」を形作っている。
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本音のぶっちゃけ話としては,本作に注目している人の多くは,2026年4月にリリースされた「NTE: Neverness to Everness」との差別化を気にしているだろう。どちらも次世代の都市型オープンワールドRPGを標榜し,ストーリーや戦闘だけではない,その世界でリアルに生活しているかのような遊びを提供しようとしているゲームたちだ。
この点,どちらも実際にプレイした身としては,両者は大きく違う道を歩んでいると感じた。都市全体でゲーム的な面白さを目指すNTEと,世界全体でリアリティへの没入を目指す無限大ANANTAは,それぞれ似たコンセプトを掲げながらも,まったく異なるアプローチである。
具体的にどんなところがどうとは,現状の比較情報では言いきれないのだが,今回の試遊会で最も感じたのは,その違いであった。
ローンチ前の本作は現状,まだまだ底が見えない。今回の試遊でも,TGS2025での試遊でも,複数公開されている映像を見ても,まだまだ謎が多い。無限の端っこにしか触れられていない気分である。
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少なくとも,主人公ポジっぽい「キャプテン」が,めちゃくちゃダウナーなやれやれ系青年なのによくしゃべる,おもしれーやつだということは分かってきた。彼と幼なじみの「時夜」が,ツラも声もバチクソいいということもだ(この子と幼なじみなのうらやましすぎんだろ)。瓔瓏の元気っ子なところは普通に刺さるし,激メロ男も気になるし,個性豊かなキャラクターがたくさん登場することも分かった。
そして,細部の作り込みが異常だということもやっと分かった。個々の要素については,不安視する点がいっさい見られない。あとは総合芸術たるゲームとして,これらがどのように組み立てられるのか。良質な素材たちを用いた調理手腕だけが唯一,今後も疑っていい部分となった。
個人的な評価の段階はもう,ここまで達してしまっている。
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キャラガチャなしのマネタイズスタイルは,近年そこそこ聞くようになった。それが実際に成立するかは後年の評価次第だが,このこだわりっぷりを見ると,「服は間違いなく買ってしまうな」と思った。
次に新しい情報が公開されるのは,2026年9月17日から始まる「東京ゲームショウ2026」あたりだろうか。それがなくとも,リリースまでたった5か月。みんなで,ンンタのリリースを待ちわびるとしよう。正式略称を今すぐ決めてくれないと,一生ンンタでとおすからな!
なお,本作については同時に「gamescomでの体験記事」もあり,以下の記事で異なる角度でレポートしている。
同じものを遊んだはずなのに,まるで違うものを見ている部分もあるため,開発・Naked Rain Studioのスタッフのコメントも含めて,本稿では得られない情報もたっぷりだ。無限大すぎるぜ,アナンタ!
「無限大ANANTA」の新都市「重霄」は,杭州と上海が溶け合った街。路地の餅つきまで作り込まれていた[gamescom]
2026年8月26日,ドイツ・ケルンで開幕したgamescom 2026の会場で,NetEase Gamesの都市型オープンワールドRPG「無限大ANANTA」の最新デモを見せてもらった。前日に公開された最新ストーリートレイラーで初めて姿を見せた第2の主要都市,「重霄(ちょうしょう)」が入っているバージョンだ。



















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